一度でも経営事項審査(経審)をご自身で体験された方でしたらわかると思いますが、非常に複雑で書類作成の手間や度重なる補正といった具合に陥った方もいるのではないでしょうか?
では、どのようなポイントに注意すれば申請がスムーズにでき、評点アップが望めるのでしょうか?
経営事項審査の審査項目は、大きく下記の4項目で審査され、それぞれに客観的な点数がつけられます。それらを基に総合評点(P)が算定されます。
上記の各項目をどのように評点アップさせていくかで、総合的な評点アップへと繋げていきます。
※算定式 P=0.25×(X1) + 0.15×(X2) + 0.2×(Y) + 0.25×(Z) + 0.15×(W)
ですが、各事業者様にとってどの項目が上げられるのかは異なり、見極めが大切となってきます。
後述いたしますが、各詳細項目に対して「この項目を改善しましょう」と言えるのは専門知識が不可欠な要素となります。
具体的に何をすれば評点があがるのでしょうか?これは事業者様一つとっても同じことはありません。100社あったら100通りの対策が必要になるということです。
経審の審査項目は上記を更に分類する事ができます。
上記表記は審査項目の一部ですが、その細かい項目を各事業者様の数値をあてはめ対策箇所を見つけ改善していきます。どこが一番改善しやすいのか短期・長期での思考を重ね評点アップに繋げていきます。
専門家による具体的な対策(ピンポイント)をアドバイスしてもらうことが重要です。
審査項目一覧になります。以下の項目の中で対策をどこから手をつけられるか判断する事が重要です。専門家によるアドバイスを貰いながら着手しましょう。
区分 | 審査項目 | |
---|---|---|
経営規模 | X1 X2 |
完成工事高 自己資本額 |
経営状況 | Y | 建設業に従事する職員の数
収益性 流動性 安定性 健全性 |
技術力 | Z | ・技術職員数(1級技術者、2級技術者、実務経験者等) |
社会性等 | W | 労働福祉の状況
・雇用保険の加入の有無 業務災害による死傷者数 |
上記の項目を見て分かるように、専門士業でなければ改善点を見つけることが出来ないような項目もございます。やはり、それ相当の専門士業と連携しなければ評点アップへの近道はないと言えます。専門士業が携わった場合でも、短期・中期・長期に分け効率よく評点アップを目指すことになります。ゆえに短期から長期に渡り評点アップのための計画性が必要です。
『評点アップは1日して成らず』です。
無理をして本業に影響がでるようなら、早めに専門家のアドバイスを仰ぎ実行していきましょう。