すでに経営事項審査に携わっている方は、ご存じだと思いますが。段階的ではありますが、審査基準が変わります。
まず2020年4月に施工されるのが以下になります。
【Z点(技術力)】の改正
現行の審査基準は
Z1=技術職員数:登録基幹技能者に「3点」・技能士1級に「2点」
改正案は
【建設キャリアアップシステム】を活用:4段階の建設技能者の能力評価制度※カード交付が原則化される
【レベル4】建設技能者に「3点」
【レベル3】建設技能者に「2点」
となる予定だそうです。
そもそも【建設キャリアアップシステム】とは以下の事をさします。
【建設キャリアアップシステムとは】
建設業が将来にわたって、その重要な役割を果たしていくためには、現場を担う技能労働者(技能者)の高齢化や若者の減少といった構造的な課題への対応を一層推進し、建設業を支える優秀な担い手を確保・育成していく必要があります。
そのためには、個々の技能者が、その有する技能と経験に応じた適正な評価や処遇を受けられる環境を整備することが不可欠です。
建設業に従事する技能者は、他の産業従事者と異なり、様々な事業者の現場で経験を積んでいくため、個々の技能者の能力が統一的に評価されにくく、現場管理や後進の指導など、一定の経験を積んだ技能者が果たしている役割や能力が処遇に反映されにくい環境にあります。
こうしたことから、技能者の現場における就業履歴や保有資格などを、技能者に配布するICカードを通じ、業界統一のルールでシステムに蓄積することにより、技能者の処遇の改善や技能の研鑽を図ることを目指す「建設キャリアアップシステム」の構築に向け、官民一体で取り組んでいるところです。
平成31年4月、建設キャリアアップシステムの本格運用が始まりました。
技能者ひとり一人の就業実績や資格を登録し、技能の公正な評価、工事の品質向上、現場作業の効率化などにつなげるシステムです。
国土交通省HPより
平たく言うと、建設キャリアアップシステム(ICカード)を使うことにより就業の管理や効率化、技能者側においてはキャリアのICカードによる明確化(就業履歴)する事ができます。
ちなみにこの建設キャリアアップシステムは「建設業振興基金」がシステムの開発・運営を行っております。
来年度である2021年度には「W点」も改変がありますので、また時期が来ましたらお知らせいたします。
今までの経営審査に比べ「IT技術」が活用されることになり、さらに複雑化しそうな気配はございます。これでますます経審ご担当者のご負担が増えることは間違いないと思われます。
やはり、小難しく煩雑な「経営事項審査」は専門家に頼んでしまう事が早道と言えそうです。
経営事項審査でにお困りのご担当者様・経営者様がおりましたら、ぜひ一度ご連絡のほどお待ちしております。